仕事で北京へ行ってきた。

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今回日本からのお客様は中国が初めて。
「じゃぁ、夜は北京料理がいいね。」

ということで仕事はサクッと終わらせて、
北京ダック(北京烤鴨)の老舗「便宜坊」へ。

有名店は、ほかにも全国区の「鴨王」や「全聚徳」とかあるけど、
烤鴨にうるさい中国人に言わせると「便宜坊」が一番だと。

店に着いたのは夕方5時30分、早っ。
なのに・・・もう結構客がいて、サバいてるし。

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こっちも席について、まずは冷菜(オードブル)から。
やっぱり「鴨肝」(フォアグラ)からいきますか。

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飲み物。

やっぱり!「五狼液」。(白酒の中国代表銘柄)

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それも「52度」。(アルコール度数)
五狼液には他に38度もあるが、味は52度の方がオススメ(らしい)。
冗談抜きで、本当に「火」を近づけると火が着く。

中国は、北の方では酒といえば「白酒」。

この白酒を乾杯し合って、酒の強さを競い合う光景を以前はレストランでよく見かけた。

コレ普通に「殺人行為」だと思う。

最近では五狼液のニセモノ対策でホログラムシールが貼られるようになった。

ちょっと苦労してこのシールを剥がして、グラスに。

おいおい、ちょっと多くね。

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などとツッコミを入れつつも、「乾杯」。

液体が胃の方へ向かって「食道」を降りていくのが実感できる。

そして、あの独特の香りが胃の方からムハッと湧き上がってくるのだ。

「うはぁ、やっぱり白酒だぁ。」

そうこうしているうちに、メインの登場。

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皮に特性タレをつけた薄切りダックときゅうり、ネギをのせて、

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巻いて、

おいしくいただきました。

ダックの油が口に広がる。

そんでもって白酒を口に含むとアルコールで油が洗われて、

口の中はサッパリ。

でも、アトで足に来るんです。
このお酒。

その後、あーたら、こーたらハナシをしながら時間が過ぎていき、食事も終わり。

店を出る。

夜の「テンアンモン広場」にでも行って、酔いを醒ましてホテルへ帰りますか。

行ってみたら、広場が夜は封鎖されてるし。_| ̄|◯

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仕方ないので、ライトアップされている門の方でも行くか。

最近めっきり見ることの減った、モーさんの肖像画を見て、

酔いが醒めた。

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それにしても、北京に来て気がついたのは、
上海万博の宣伝が全くナイということ。
マスコットの「海宝」はどこにもいない。

北京にとって、上海はやっぱり「タダの地方都市」なのだ。

ホテルに戻ったらケータイに電話が。(^o^)/
「老公!今どこ?」

カミさんの作ってくれる「漢方茶」が急に飲みたくなった。

今日は母の日。

自分の母親が病気で他界してもう9年。
自分にとって、今ではこのイベントの相手はカミさんのママしかいない。

このママ、生前の自分の母親と似ているところが多い。

編み物が好き。
派手な事が嫌い。
賭け事はしない。

昔の日本に存在していた「ベルマークを集める、倹約家のいいお母さん」という感じなのだ。
だから、このママを見ているとなんだかホッとさせられる。

ところが、自分の母親と決定的に違う点がある。
彼女もまた「上海女性」なのだ。

心根がとてもやさしい人なのだが、夫であるカミさんのパパが彼女の気に障ることをした途端、「虎」に豹変する。

一般的に上海の家庭は「カカア天下」だ。
中国の中でもこれはかなり有名らしく、「カミさんが上海人」と言った途端、上海以外の男(中国人)は大概ヒく。

最近ようやく理解できるようになってきたが、これは「文化の違い」なのだ。
外の人間が「良いとか悪いとか」言うことに全く意味は無い。

とにかく、オレにとっては「やさしい、とってもいいママ」なのだ。

さて、そんなママにも身近に「天敵」が一人いる。
同じ上海女性、実の娘であるウチのカミさんである。

タイプが同じであれば「抗争」は少なくて済むのだが、カミさんはママとタイプが正反対。

編み物を「労力の無駄」「売ってるヤツの方がデザインいい」と言うし。
クリスマスシーズンのパーティーお呼ばれ大好き。
家の収納スペースの80%は、彼女の服やバック、靴で占められる。
マージャン大好き。
天性の社交家。

こんな二人だから、何かというと意見が食い違う。
彼女達の人生の辞書に「譲」とか「和」という文字は無い。
「自分の価値観」をとことんブツケ合う「壮絶な戦い」が始まる。
虎と龍のごとし。

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パパとオレは遠巻きに「嵐が過ぎ去るのを待つ」しかない。
ヘタに口を挟んだり、どっちかのカタを持とうものなら、とんでもない事になってしまうのだ。
あの頃は若かった --- 遠い目 (  ̄_ ̄)

前フリが長かったが、今日のハナシ。

「今日は母の日だからさぁ、夜はママ達と外でメシ食うか。オレが出すから。」

「そうだね。じゃ、どこ行こうか?」

最近見つけたおいしい日本料理屋の個室を予約。

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日本人がやっている美味しいケーキ屋で母の日ケーキも仕入れ、カードも書いて準備万端。

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写真も撮って、無事楽しい家族の思い出の日となった。

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お腹も一杯で、幸せ気分の帰りの車の中。
おや、どうも雲行きが怪しい。

原因はよく聞き取れなかったけど、ママとカミさんの二人の声のトーンがみるみる「虎と龍」に。

折角アレンジしたのに、今日くらい平和に過ごそうよ。

「虎と龍」

「誰が龍だってェ?」

「あ、ヤベ。。。」


上海万博が開幕した。
(「万博」って日本だけの言い方で、「世博」と言わなければイケナイらしい)

やっぱり上海に住んでいる者としては気になるのだが、
カミさんは上海政府系関連の仕事をしていたパパのツテで、チャッカリ直前リハーサルに行っている。

「全然ダメ! 今焦って行く必要無し!」

と、キッパリとダメ出し。
何でよ。

1.施設がまだ全部ちゃんとできていない
2.館内係員の誘導、検査、園内交通の手際が悪すぎ←コレが一番の理由みたい
3.食事の場所も余りない

とのこと。

キミは行ったからいいけどさぁ、行ってないオレは気になるんだよ。
でも、この休みは期日指定のチケットしか入場できないから、どっちにしろ入れないんだけどね。

そんな世博だが、さっそく朝からTVで特別番組やってる。
すでに入場者16万人だって。

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おおっ、日本館の話題。

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バイオリンを弾くロボットかぁ。

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まあ、無難ですな。

昨夜は、「開幕式」も生中継された。

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午後8時に胡錦濤国家主席が登場し、開幕を宣言。

中国の国民行事には欠かせない歌手数人が出てきて歌と踊りがあって、
出ましたジャッキーチェン!

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中盤に入ったところで、待ってました!われ等がニホンの谷村新司!

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歌は「昴(すばる)」。
中国語の題名は「星」だって、初めて知ったよ。
どうせなら、パクリ疑惑の「世博テーマソング」でも歌えばウケたのに。

オペラ、舞踏(バレー)など、1時間足らずで前半は終わり。

「ウワサの打ち上げ花火」が始まった。
北京オリンピックを超える10万発らしい。

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大した事無い。

花火っていうより、水とライトのコラボって感じ。
大きな盛り上がりもなくダラダラと続いて、飽きたなぁと思ったらサクッと終わった。

まぁ、地方都市の世博の開会式だからねぇ、そんなに派手にしても意味無いけど。
これまで2年間、毎日カウントダウンして必死に盛り上げてきた割には地味。

今回、事前にイロイロな問題が表面化して、
海外のマスコミからボコボコに叩かれた。

上海指導部はかなりビビッているようだ。
「おまえら管理がなっとらん!」
と中央政府からかなりお灸をすえられたというウワサもチラホラ。

こうしたことも影響して、派手過ぎず、地味過ぎない、「難しい演出」が求められた結果だったのではないか、と勝手に解釈している。

きっと中央政府は、上海の「世博」なんてホントはどうだってよいに違いない。
「急成長する中国」は、実は内部に結構深刻な問題をいくつも抱えている。

・格差社会拡大 (地域、個人)
・若者の雇用 (若者に職がない)
・天災 (水不足、地震、砂漠化)

決して「明るい未来」ばかりではないのだ。

そんな中で開かれた今回の世博。
少しでも一般市民に夢を与えられるのだろうか。
それとも、金のかかったただの「暇つぶし」になるのか。

インターネットがこれだけ一般化した今、
世界博覧会って意味あるのか?と個人的には思っているが。

そんなことを考えていたオレの横で、カミさんが突然、

「あれぇ、サルコジ大統領って、こないだ浮気がバレて離婚だって言ってたケド、なんだァ奥さん連れてきてるじゃん。アハハ」

この人そういうゴシップネタはヤケに強いなぁ。 ┐( ̄∇ ̄;)┌
知らんかった。ホント?

今日から労働節(メーデー)の連休が始まった。

今晩の上海万博の開会式のため党幹部や国賓が上海に入る準備もあり、
市政府は治安や交通のことを考えて、今日4/30と5/4を特別に休みにした。
だから、上海だけは今日から5日間の休みになったのだ。

この連休はどこへ行っても混んでるし、特に予定を作らなかった。
近々、特別イベントもあることだし。

家で食事を作ろうと、カミさんと朝から近くの市場へ買い物に。

ここです。

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オレの子供の頃は、ニホンにもこういう市場があったよな。
いつの間にか、小ギレイなスーパーマーケットばっかりになったけどさ。

正直、苦手。 臭いし、暗いし、汚い感じだし。

「何いってんの、安いし、新鮮だよ。」

とカミさん。

まずは入り口の果物売り場。

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おおっ、ドリアンがあるではないかっ。

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泰国と書いてあるので、タイ産ということね。

どれどれ、味見してみます。

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まぁまぁだね。
「果物の王様」で、栄養値も高い。
でも臭い。

イチゴも。

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お買い上げ。

次にメインの野菜、肉、海鮮エリアへ。

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カミさん、並みいるオバちゃんに負けてない。
タクマシイ姿に感心する。やっぱり中国女性は強い。

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あと、海鮮部へ。

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カニだぁ〜。

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小鮑魚(トコブシ)だぁ〜。

戦利品を手に表に出ると、古いアパートの向こうに新しい高層マンションが立ち並ぶ上海の姿が。

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どんどん開発が進むこの街で、この「街市場」はこの先いつまで存続できるのか。
ニホンのことを振り返ってみると、それは意外と遠い先のことではないような気がする。

それがいつになるかわからないが、そのときカミさんはきっと言うだろう。

「ニャイーチ!!」 (上海語 → 「どうぞご勝手に!」の意味)

今の彼女は、手に入れた食材のことで頭がいっぱいだ。

「カニはどうやって食べようか?」

以前のブログのタイトルは「ウチのカミさん」だった。

カミさんは中国人で、連れ添ってもう10年。
国際結婚なので、「なーんだ、やっぱり同じ人間じゃん」ということと、「えっ、マジ?」というショックなことが合い織り交ぜあって、結構楽しませてくれる。それを記録しておこうと思ったのだ。

カミさんとの生活で、「うれしかったこと」をあげろと言われてまっさきに挙がるのは、欲しかったゴルフクラブを誕生日にこっそりと買っておいてくれた事。サプライズ!

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「えっ、マジ?」と思ったのは、いろいろあったが、女性がマージャンに行くこと。
日本語では「麻雀」、中国語では「麻将」だ。

中国では皇帝の大奥にいた女性達が待っている間の時間つぶしにやっていたことから、女性がやることは全く特別なことではなく、むしろ一般的なことみたいである。

カミさんは、人一倍社交的な性格なので、マージャンのお声が結構かかる。

仕事をしていると夕方くらいに、

「ねー、今日だれそれがマージャンしないかって言ってるんだけど、行っていいよね。」

猫ナデ声で携帯に電話をしてくる。

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これに対して、

「ダメに決まってるジャン! 今日はニニ(息子)の家庭教師がくる日だぜ。」

などと言おうものなら、

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「何よ、いつも自分はゴルフだメシだって家のこと何にもしないクセに!」

と虎のように吠えてくるのは間違いない。

今日は、知人と一緒にゴルフだった。
天気もよく、とても楽しい時間を過ごせた。
夜は彼(日本人)と一緒に日本食を食べる予定で、クラブハウスでシャワーを浴びて、お会計をしていたら、携帯にメールが。

「老公:我去打麻将了!」

すかさず、こちらから返事を返した。

「明白了。」

今、時計は午前1時。あと1時間は帰ってこない、寝よ。
ようやく「ツイッター」を始めた。

中国では「例の壁」でtwitter.comに入れず、イライラしていたのだが、
今月日本に出張があって、その時にアカウントを作ったのだ。

アカウントさえ作れば、中国でも「モバツイ」経由で利用できると聞いてやる気になった。
ホラ、中国でもこの通り。

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iPhoneでも見れる。

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知人に教わった「携帯百景」という写真+ツイッター機能サービスが「モバツイ」と連携していてとても楽しい。
コメントが「手書き風」になってオリジナルの写真に書き込まれるのだ。

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二週間くらい「つぶやく」うちに、つぶやくのは確かに手軽で便利で楽しいんだけど、やっぱりもうちょっと詳しく内容を残しておきたいような事もでてきたり。

2年くらい前に自宅サーバーをいろいろとイジっているうちに、データを飛ばしてからは、面倒くさくなって遠ざかっていたのだが、こうしてまたサイトを立ち上げてしてしまった。

前回作った時は、「Word Press」を使ったんだっけ。
今は、すっかり「Movable Type」が優勢みたい。

勉強も兼ねて最新の「MT5」を使ってみた、やっぱいろいろ進化してるなぁ。

しばらくテーマも決めずに、フラフラやってみよう。

2010年5月

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